採血の時、「手をグーにしてください」と言われたことはありませんか?
これは、血管をわかりやすく浮かび上がらせるためにお願いしています。
私たちの体には、動脈(心臓から血液を送り出す道)、静脈(血液が心臓に戻る道)、毛細血管(体のすみずみをつなぐ細い血管)の3種類の血管があります。採血では、肘のあたりにある静脈に針を刺して血液をとります。静脈に針を刺すときは、血管がよく見えていると安全でスムーズに採血ができますので、次のような工夫をしています。
1、 腕にゴムのバンド(駆血帯)を巻く
肘より少し上にバンドを巻き、血液を一時的に戻りにくくすると静脈が少しふくらみます。
2、 手をグーッと握る
親指を中にして手を握ることで腕の筋肉が動き、静脈に血液が集まりやすくなり、血管がさらに浮き上がり、採血しやすくなります。
3、 腕を軽くマッサージすることも…
血管が埋もれていたり見つけにくい場合には、肘へ向けて数回マッサージをして血液の流れを増やすことで血管を見つけやすくすることもあります。
これからの季節は厚着になります。採血の時は、肘の上まで袖をあげていただく必要がありますので、少しゆとりのある服装でお越しいただくことをお勧めします。
以下の記事も合わせてご覧ください。
◎採血後の圧迫止血の重要性について
https://www.ivfosaka.com/news/11387.html
◎採血で貧血になることはあるの?
https://www.ivfosaka.com/news/12871.html
◎妊娠判定時の採血について
https://www.ivfosaka.com/news/12657.html
















