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採血後の圧迫止血の重要性について

2023.12.6
お知らせ
生殖技術部門より

ホームページをご覧のみなさまへ

「血が出てきました!」と採血後に部屋に戻って来られる方がいらっしゃいます。また、「前に採血したところが青あざになったけど大丈夫ですか?」とおっしゃられることがあります。これらの多くは圧迫止血が不十分であった事が原因です。

静脈採血のあと、5分程度の圧迫止血をお願いしていますが、針のあとからテープに血がにじみ出ていないことを確かめるともうそれ以上押さえようとする方は多くありません。実際にほとんどの場合、出血はこの段階で止まっています。
しかし、血が止まったように見えていても血管の壁にはまだ穴があいていて出血が続いていることがあります。皮膚の下に血がじわじわと漏れ出るため、再び血が流れ出したり、内出血や腫れが生じたりするわけです。

季節は冬です。重ね着をされることも多くなるかと思います。
コートや薄手の上着などを着用されている方で、袖を下した後に圧迫止血をされない方を少なからずお見掛けします。採血後に圧迫止血をしがたい状況になることもあるかもしれませんが、お洋服が汚れたりしないように、また青あざができたりしないように5分程度の圧迫止血をお願いします。