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当院でPRPの卵巣内投与も開始しています

2021.11.29
お知らせ
医局より

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PRPは自分の血液中の血小板に含まれる成長因子がもつ細胞の増殖を促したり、炎症を抑える作用を利用した、再生医療の治療です。

着床障害に対して、胚移植の前に子宮内にRPRを投与する治療は既に開始していましたが、2021年9月に、新たに卵巣にPRP投与する治療の承認を厚生労働省から得ることができました。同月から卵巣のPRP療法を開始し、既に多くの患者様に投与を行っております。

卵巣内へのPRP投与の対象の方は、卵巣機能が悪くて採卵数が少ない、もしくは卵子獲得が困難な方、採卵しても質が良好な胚が得られない方などになります。

ご自身の血液を採血して作ったPRPを、採卵と同様の方法で静脈麻酔下に経腟超音波ガイド下で卵巣を観察しながらPRPを注入します。

世界的には2019年頃から多数の国で行われており、PRP投与により、卵胞の出現、採卵数の増加、AMHの上昇、FSHの低下等の効果を示した論文が多く出されています。今後日本でも普及していく治療と考えられています。

当院のPRPをつくる機器は、テルモ社という有名な医療機器メーカーで作られた初の日本産の機械であり、非常に精度の高いPRPを作り出すことが可能です。当院では患者様に最高の質を提供するために、日本社製の機器でPRPを精製しています。

PRP療法をご希望の方、興味のある方は詳しい説明を行いますので、診察の際に医師にお声がけください。

【費用】保険適応外
卵巣内PRP投与 242,000円(税込)

※両側卵巣内投与の料金となります。片側卵巣内投与の場合も同一料金となります。
※静脈麻酔の費用も含まれています。
※遠方で卵巣内PRP投与のみご希望の場合は、投与前に一度来院が必要となります。