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topics:正常な自律神経のバランスのために

2020.5.11
お知らせ
統合医療部門より

ホームページをご覧のみなさまへ

今年も猛暑が予想されますね。自律神経失調症の症状である夏バテ等、それらの予防に備え、妊活に必要である、正常な自律神経のバランスのためにしっかりメンテナンスしましょう。

自律神経とは意思とは無関係に心拍や血流、消化吸収などの機能を担っています。正常な機能をなくしてしまう事を自律神経失調症と言います。

機能が損なわれると、発汗などによる体温調節がうまくいかなくなり、内臓の働きが弱まって水分を補給してもうまく吸収されず脱水症状を起こすこともあります。食欲もおち、寝つきも悪くなります。これは鬱症状にも似ています。すなわち、精神的なストレスだけでなく暑さ、寒さだけでも自律神経が乱れ、鬱症状になります。それを予防するにはとにかく慢性的な睡眠不足を解消することです。眠れなくなってからでは遅いので、そうならないように日ごろからメンテナンスをしましょう。

まず健康な人は交感神経の働きが朝から上がり始め、午後になると下がっていきます。副交感神経は午後から上がり始め、深夜12時前後に頂点となりますが、これを【日内変動】と言います。この日内変動に合わせて生活リズムを作ることがメンテナンスの大前提になります。

副交感神経が働きだすと腸の働きを良くし、栄養やホルモン、酸素が血液に取り込まれ、体中の細胞に運ばれます。子宮も内膜も卵子も精子も細胞そのものですので妊活力が上がります。忙しい近代において、良質な睡眠を確保するには、やはり何かの時間を捨てなければなりませんが妊活力UPのためには必要なことになります。

交感神経と副交感神経が完全に切り替わるまでに2時間を要すると言われています。寝る2時間前から部屋を暗くし、携帯やパソコンの画面を見ないなどの工夫が必要になります。週3回は早く寝る、ことから取り組んでいただくことをお奨めします。
「自律神経が整う時間コントロール術」小林:小学館より

■自律神経について前回のお話
https://www.ivfosaka.com/news/4421.html

■自律訓練法(ATレッスン)の奨め
https://www.ivfosaka.com/tougou/shinri.html

臨床心理士・生殖カウンセラー・がん生殖医療専門心理士・公認心理師 松澤 三奈