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当院の卵管鏡下卵管形成術(FT)を体験し、出産した当院スタッフの感想

2020.3.19
レポート
本部より

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こんにちは。IVF大阪クリニックのスタッフです。私は6年前に両卵管狭窄症の診断を受け、日帰りで卵管鏡下卵管形成術(FT)を受けました。
今回は、当日の流れや、費用について、私の体験と感想を皆さまにお伝えします。

【当日の流れと痛みについて】
当日は受付後、リカバリー室(個室)でガウンに着替え、手術前の点滴・心電図の準備をしました。私は午後から勤務がありましたので、局所麻酔を選択しましたが、今はとてもスムーズに目が覚めるような麻酔薬がありますので、みなさん静脈麻酔で受けることができます。
手術中は卵管鏡(カメラ)が卵管の中を進んでいく様子や、バルーンで卵管を広げていく様子などをモニターで観察し、担当医と会話をしながら手術を受けたことを覚えています。そうです、痛みは全く感じませんでした。元々、痛みに鈍感なのか、卵管の状態が“閉塞”ではなく“狭窄”だったからか…個人差はあるとは思いますが、「痛い」と思う事はありませんでした。
手術後は点滴が終わるまでベッドで1時間ほど安静にし、医師からの説明を受けて、その後は直ぐに午後の勤務に入りました。その後も、手術当日には痛みを感じることはなく、翌日に少し軽めの生理痛のような痛みを感じましたが、痛み止めを内服するほどではありませんでした。

【費用について】
私が当日受付で支払った額は279,620円でしたが、FTは高額療養費制度の対象になっています。加入している健康保険協会に事前申請をして認定証を提示すれば、支払額は自己負担限度額までとなります。当日までに手続きが間に合わなくても、支払後に申請する事で限度額を超えた金額が返金されます。私も後日、20万円程が健康保険協会から返金されました。
その他、個人で加入している医療保険も必ずチェックしてください。私は医療保険で5万円が還付されました。「両卵管で30万円!」と聞くと、びっくりされるかもしれませんが、最終的には3万円程度で受けることができました。
そして、私の場合は、高額医療制度の手続きを後回しにしたことで、FTの治療費を全額クレジットカードで支払うことになり、予想外にクレジットカードのポイントが溜まった!ということもありました。

【そして私は妊娠しました!】
FTを受けた結果、私はその周期に妊娠しました。残念ながら、その妊娠が継続することはありませんでしたが、2か月後再び妊娠し、ようやく愛しい我が子に会うことができました。
そしてFTを受けたことをすっかり忘れていた3年後に、運が良いことに第2子を授かりました。「卵管!まだ通っていたのか!」とFTの効果に驚きました。

 

お伝えしたい情報が多すぎて長文になりました。FTについて少しでもみなさんに知っていただき、治療の選択肢になれば・・・思っています。
FTに限らず、治療には不安がつきものです。どんな些細な不安でもかまいません。不安をそのままにせず、お気軽にスタッフに相談してください。

※写真は大阪クリニックのFTチームの写真です。お気軽にご相談ください。