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topics:未熟卵体外成熟体外受精法(IVM-IVF)について

2019.6.25
レポート
生殖技術部門より

ホームページをご覧の皆様へ

皆様、こんばんは。胚培養士より「未熟卵体外成熟体外受精法(IVM-IVF)」を紹介させていただきます。

 

体外受精治療の方法の1つに、未熟卵体外成熟体外受精法(IVM-IVF)というものがあります。

通常の体外受精治療では体内で卵子を成熟させてから採卵を実施し、一般体外受精または顕微授精を行いますが、IVM-IVFでは未成熟な状態の卵子を採取し、体外で成熟培養させた後、顕微授精を行います。

IVM-IVFは、注射に伴う肉体的・精神的な苦痛や、時間的・経済的な負担が軽減されるという利点があります。

また、卵巣刺激の副作用である卵巣過剰刺激症候群の発症リスクが高い多嚢胞性卵巣の患者様には、そのリスク回避のため、卵巣刺激をほとんど必要としないIVM-IVFを体外受精治療の第一選択としてご提案させていただいております。

当院では、近年、IVM-IVFについて海外の大学と共同研究を行っており、Skypeミーティングにて、培養液などについての話し合いを重ねております。このPatient friendly な治療法が多嚢胞性卵巣の患者様だけでなく、他の不妊原因を有する患者様にとっても有効な治療法としてさらに発展していくよう、方法や培養液の改善により、IVM-IVFにおける妊娠率のさらなる向上を目指していきたいと思います。

 

何かご不明な点がございましたら、診察室で医師までお尋ねください。

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